「どのレベルの抽象度で話をしているのか」を考える話

ファッション講義メモ

明日はファッションビジネス専門学校の講義の日。
今日は明日の準備をしている。
5月は「考える」をテーマにした講義。
前回は「考える」とはどいうことかについて解説した。
明日は考える力を磨く視点で、「具体と抽象」「川上と川下」といった思考の物差しについて解説します。
抽象度合いと挙げていく例として、グーグルアースの現在地点から地球規模まで俯瞰してみることを体験してもらう。視点を高く持つと言う抽象表現を具体的な事例で解説するのにとても便利なツールである。
抽象と具体の段階を表す事例としては、洋服の概念をツリー化してもらう。
洋服を分類していくのだ。
洋服の次に、トップスとボトム。
トップスの具体例として、コート、ジャケット、シャツ、ブラウス、Tシャツ。
コートの具体例として、綿素材コート、ウールコート、ダウンコート。
綿素材コートの具体例として、ショート丈コート、ミドル丈コート、ロング丈コート。
このように洋服のツリーを作ることで、学生の頭の中に洋服の個別具体的なアイテムをいかに細分化するかといった思考の訓練になる。
また、セレクトショップなどの編集の手法についても、どのような要素でグルーピングがなされているかを見抜く視点も身につけることができる。
具体と抽象の概念を身につけることで、自らの言語化能力についても、今一度振り返って考えてもらうことにしている。
ファッション業界において、抽象的概念を具体的に言葉にする力は最も重要な能力の一つである。単にコミュニケーション能力が問われるというが、コミュニケーション能力をより具体的に落とし込むと、相手がどのレベルの抽象度合いで会話しているのかを把握して、そのレベル感で議論ができるかどうかである。
サンプル検討会でデザイナーの企画が売れそうにないと直感で思ったとしても、それがなぜ売れそうでないのかを説明しなければ単なる好き嫌いの不毛な対話になってしまう。
売り場を作る際にキャッチ力のある商品が必要と言う意見があるが、キャッチ力のある商品を具体的に要望する力が問われる。
要するに、使っている言葉の内容が同じものを指していないと会話が成り立たないのである。

明日はこの話をしよう。

今日もありがとうございます。

Lara GonzaloによるPixabayからの画像

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