それは無いとがっかりですよ、、、

Uncategorized

お目当ての品物がないとがっかりする話。
今までベルルッティの靴は2足買ったことがある。
ベルルッティはフランスの高級靴メーカー。
最初は、バイヤーからひとつ昇格してチーフバイヤーになった時に記念に青山本店で買った。
今から20年前、黒のアレッサンドロで16万円くらい。消費税も5%の時だった。アレッサンドロはベルルッティの定番の形の紐ぐつ。
嬉しくて嬉しくてたまらなかった。百貨店のバイヤーとして靴だけは一丁前だった。何事も形から入るタイプなので、、、
2足目は、ハッピーアイを作った時の記念にこれは心斎橋の路面店で、キャメルベージュの紐靴で14万円くらいで、まだ消費税5%。会社員時代のスーツスタイルから、ジャケットにインコテックスのグレーのパンツを合わせて、足元がベルルッティという自分なりの社長スタイルに必要なアイテムだった。
この時も格好だけは一丁前でスタートした。

さてさて今日の話を書くことにする。
午前中にニットメーカーさんの展示会で発注した後、ひと駅歩いて、心斎橋大丸に。
今年に入って初めてで、2階にあるベルルッティのショップへ。
路面にあったお店が大丸の中に移転している。
展開面積は同じくらいだが、大きなカウンターを入れているので商品の陳列数は少なく感じる。
ショップに入ろうとすると3人の販売員さんがパッとこちらを向いて「いらっしゃいませ」と声を発する。チノパンにアディダスのスタンスミス、上はチャンピオンのロゴTシャツにフード付きパーカを羽織ったスタイルで中に入った。
ショップには靴以外にも品揃えがあるので、「靴を見せてください」と伝える。
さっと女性の販売員さんがそばに来たので、「路面にあった時に買って以来久しぶりに来ました」
(こんな格好だけど、買ったことあるんだぜ!)
そうすると、さっと端末を出して「お電話番号をお聞かせください」と言って履歴を検索し出した。
それから名前で呼んでくれるようになった。この流れは、とても心地よかった。
ぱっと見、ベルルッティをあなた知ってるの?っていうカジュアルな格好だったので、購入者と分かった時点で、グッとおもてなしモードの空気になるのが面白かった。
陳列棚を見るとシンプルなアレッサンドロの靴が真ん中の段に陳列してあって、柄が入ったものはその下二段に並べられていた。
「真っ黒はないのですか?」と尋ねると「このタイプがうちの黒になるんです」と真っ黒に染める途中で、あえてムラになっていて、黒というよりは青みがかったグレーの靴を指し示した。
「値段は」と聞くと「30くらい」
こんな値段になるのなら、12年前にもう一足買っておけばよかった、、、
「シューキーパー付くんですよね」「もちらんです」
これがベルルッティの味なんでしょうけれど、真っ黒も品揃えしておいて欲しいなあ。
ちょっと意地悪かなと思ったけれど、、、
「靴の品揃えに真っ黒がないのはシャツ売り場に真っ白がないのと同じですよ」って言ってしまった。
「おっしゃる通りですね」
「この商品をカスタマイズしても真っ黒にはならないので、、、
 真っ黒の商品が出る際は必ずご連絡差し上げます」
「その際は絶対買いますので、お願いします」と告げた。
その後、名刺をいただいてショップを後にした。

それから家に帰る途中、いつものパン屋さんに行くと、お目当てのパンがまだ並んていた。
小さくて赤ちゃんの手くらいのミニフランスパン。1個40円。いつも4つ買うのだけれど、
ちゃんと10個くらいならんであった。

ちゃんと品揃えがあるって素晴らしい。いつもより嬉しいのは気のせいなのか、、、

口の中で広がる美味しさ、、、ペロリと1個食べちゃいました。

ベルルッティでいただいた名刺を取り出して改めて名前を見ると、、、

漢字は違うが嫁と同じ名前だった。シクンクロニシティ!?

今日もありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました