「具体的に書きましょう」では具体的な文章は書けない。具体例が必要です。

ファッション講義メモ

ファッション専門学校の講義は、毎回最後に感想を書いてもらっています。
交換日記のように、講義のノートを持ち帰って私のコメント書いて次週に渡す方法をとっています。
講座の感想だけでなく、今現在取り組んでいることなどの感想や質問も書いてくださいと行っています。18日木曜は「考える」をテーマにした講義の2回目で、「具体と抽象」の概念についての解説や、比喩表現についてのグループディスカッションなどをしました。
今日は就職活動で欠席していた学生を除く21人の感想文を読んでコメントを記入しました。
学生の文章読んでいて。ふと浮かんだアイディアを書いてみます。

次回の「考える」講義3回目に取り入れる授業メモ
1、1週間の出来事心に残った出来事を10個文章にしてもらう
2、その出来事に対して自身はどう感じたを思い返す
  プラスの感情なのか、マイナスの感情なのかをラベリングする
3、10個のうちプラスが多かった週なのか、マイナスが多かった週なのかを客観視する
4、出来事の共通点を見出して、ひと言で言えばどんな週だったかを言葉にする
5、その言葉にする際に、比喩を使って表現する
このメニューをやってみようと思います。
5の続きも考えました。これは次週の学生の反応を見て実施を考えます。
6、「今週は〇〇の週でした。」〇〇に比喩表現を入れたタイトルで1週間の出来事の要約文を書く
( タイトル例「この世で一番ラッキーなのは自分だと思った週」「土砂降りずぶ濡れの週」など )
7、書き方として、PREP法( 結論・理由・具体例・結論の流れで伝える方法)で書く

このメニューやろうと思ったのは、学生の感想文を読んでいて、もっと自分の考えたことを言葉にする練習が必要だと感じたからです。
学生の感想文は次のようなものです。
今日の講義はためになった。
考えることの重要性がわかった。
喩える表現を考えるのは難しかった。
最近の行動については、
朝起きて、学校行って、バイト行って、先週と同じパターンでした。
就活面接行ってきました。
というような表現で止まっています。

もっと具体的に詳しく言葉にする練習をしてもらいたいのです。
具体的に書くということは、どういうことかを具体的に示さないと具体的にならないことがわかったのです。

先週の講義の中で、ファッションアイテムの抽象語である「トップス」という言葉をどんどん具体化して商品分類のツリーを完成させる時間をとりました。
これは学生の回答にバラツキがあったので、来週もう一度詳しく解説しようと思います。
「トップス」を「コート」「ジャケット」「ドレス」「シャツ」「ブラウス」「カットソー」に分けるというところまでは解説しました。その先の分類ツリーの深掘りの解説をします。
頭の中に服のイメージがあったとしても、それを相手にもわかる言葉にする力がないとファッション業界では生きていけません。
「ブランドプロデュース」が講座のタイトルですが、ブランドプロデュースをする際の語彙力を身につける訓練です。

学生が知らないことを知ることで、学ぶことの楽しさや考えることの面白さを体得してもらえる講義にしていきたいです。

今日もありがとうございます。

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