身も心も軽くと書きましたが、体重は人生のピークを記録し、最近少し戻して８８kgです。ダイエットはまさに重要課題なのですが、手つかず状態です。リアルな重さは、横に置いておき、気分的に身も心を軽くする生き方について書きます。
折り返し地点までは何をしていたのか
今まで生きてきて、良かっこと、悪かったこと、それぞれたくさんの体験とそれに伴う感情が頭の引き出しに入っています。家族に言わせれば、「よくそんな昔のこと覚えているなあ」と呆れられるほど、小さい時から高校生くらいの頃までの記憶は鮮明に呼び起こすことができます。人間の記憶は曖昧なので、事実をより良く解釈して覚えていることがほとんどだと思います。嫌な出来事も、怒りや悲しみの感情をともなって思い起こされます。
家族や学生、仕事で関わる人との会話の中で、自慢したり、得意げに喋ったりする自分がいます。いわゆる「ええ格好しい」です。人は誰しも、褒められたい生き物ですが、私の場合は高校卒業から大学卒業までのコンプレックスに対する跳ね返しが大きく影響しているようです。家業の倒産、両親の離婚、２浪、夜間大学で昼間はアルバイトの４年間といった暗闇の中にいたのです。世間がバブルに沸いている時期に、同じく夜間大学に通う友達との活動が唯一楽しいという時間を過ごしました。
自分をよく見せようと必要以上にアピールする思考と行動はこの時期のコンプレックスの裏返しからきているのです。
今思えば、よく横道にそれずに来れたと思うのですが、世の中の価値観の王道と思っていたレールから外れるのが怖かったのです。時間がかかっても、大学卒業の資格がないと生きていけないという気持ちでした。
同級生よりも社会人デビューが２年遅かったので、「早く出世したい」の一心で働いていました。会社の給料が少ない時期に、シャツやネクタイ、スーツ、革靴など、百貨店の店頭にふさわしい格好となると、そこそこの金額が必要です。同じものばかり着ていると恥ずかしいので、枚数もたくさん買っていました。当時から売り場のメンバーや婦人服部の先輩方と閉店後、飲み屋に行くのが日課で、１８年間ほぼ、外食という今では考えられない生活をしていました。なので、家と会社と飲み屋を毎日毎日ぐるぐる回っていました。
出世したい思いが通じたのかバイヤーを１０年させていただきましたが、毎晩飲む生活スタイルと、婦人服業界に関する知識は貪欲に身につけたものの、それ以外のことはほぼ全ての領域で無知でした。
趣味に使うお金も無く、教養を深める時間もありませんでした。自分の唯一の拠り所である仕事とお酒が全てだったのかもしれません。
会社を辞め、独立してからも、婦人服の領域で、ネットショップを運営したり、中国の工場で生産したセーターを輸入する仕事をしたりと、退社前とあまり変わらない価値観で生きていました。仕事とお酒が大好き人生です。大きな会社のレールを降りて、今度は自分の会社で稼ぐというモードで、日々仕事の事ばかり考えて行動していました。さすがに、毎日外食はしなくなりましたが、毎晩家飲みで３５０mlを６缶開ける２リッター車状態でした。
ようやく転機となるきっかけが昨年１２月でした。２０２２年の元日に立てた１００個の目標を読み返して、達成できたことに丸印をつけてみたところ、２１個でした。驚いたのが、２０２１年１１月に始めたブログに関する目標が書かれていなかったことです。結果としては、２０２２年のブログ投稿数は１１記事と、ほぼ何も書いていないに等しい状況だったのです。目標に掲げないということは、開設して満足していたのか、ブログの継続って難しいなあという生ぬるいスタンスだったのか、残念賞です。
「ええ格好しい」サイトはあるけど、中身が無い。このままでは、また同じ調子の１年を送ってしまいます。少しの努力でできることや、行ってみたい場所ややってみたいことなどの目標しか達成できないことに気がつきました。
あー情けない。「生活習慣を見直すべき」と今までになく感じました。
「やりたい！やりたい！」って心の中で思いながらも、夕方にはビールの缶を開けてしまう自分に別れを告げて、新しい自分を上書き保存したいと強く思ったのです。
いつもは、ええ格好言うてるだけで、「気づいてはいる」自分に満足してしまい「まっ！いいか」って思って飲んでしまうのですが、今回は違いました。１２月の反省の日から、お酒を飲まない日を作ろうとチャレンジしたのです。そうすると、数日飲まずにクリアーできました。反省の効き目が少しはあったようです。それで、読みたいと思っていた本に目を通したり、文章術に関する複数の本を購入したりと、新しい時間の使い方ができたのです。新しいことをするには、何かをやめるのが大切なんで、今まで何回も見たり聞いたりしてきたのに、実践できたのが、人生初でした。
「知っている」と「わかっている」と「できる」は違うことを知ってはいるのです。
続きは明日に書くことにします。中途半端ですみません。
明日は、折り返し地点で気づいたことについて書きます。
今日もありがとうございます。
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