人生の折り返しに立ち止まって考えたこと その2

CHANGE MY LIFE

 自分の人生を振り返る時はいつも、高校卒業から大学卒業までの苦しかった時期を乗り越えて、世間的に名の通った百貨店で働き、次男誕生を機に独立したというストーリーを思い浮かべます。アルバイトしながらの夜間大学生の時期を乗り越えて、百貨店マンとして18年働いたことには満足感しています。その後、起業して今年が12年目になります。前日も書いてきたように、コロナ禍など最近の社会情勢の大きな変化に伴って、自身の生き方について立ち止まって考えるようになりました。今日は前日の続きを書きます。

「やりたいことをやってきたのだろうか」という不安

 昨日は業界動向の変化について書きました。時代が大きく変化している中で、自分自身も変わらないといけないという漠然として気持ちから、ブログ投稿をするようになって、お酒を飲まない日も作れるようになったということです。

 文章を書くという行為からは、新たな視点を得ることができました。自分の人生を振り返って人に語ってきたストーリーに対する視点です。今まで頑張ってきたし、それなりに結果も出してきたという過去の記憶をたどるのですが、「世間にどう見られるか」「世の中の平均からすると自分はどれくらいのところにいるか」といった他者軸の評価において認識をしていることに気がついたのです。

 「自分は本当にそれをしたかったのか」「やりたいことをやってきたのだろうか」という自分軸の視点で見ると、「やりたいことをやってきました」と言いきれない気がしたのです。欲を言えばキリがありませんが、不安というか、やりきれてない感を抱くようになりました。
 今までの人生で、その時その時、考えてきた判断と行動は、「世間的に何が正解か」から導いてきたような気がします。それと、「好きなこと」「得意なこと」に時間を使うといった視点はありませんでした。「どうしたらお金が稼げるか」「どうしたら出世できるか」という思考が全てだったように思います。ビジネス書は読むものの、教養を深めるような本には手を出さず、これといって夢中になれる趣味も持たず、家と会社と飲み屋の3点を周回する人生でした。

 まだ50代半ばです。これからは「自分のやりたいことする」と決めました。
ところが、、、「じゃあ何がやりたいのか」という問いには即答できるものがありませんでした。動物園のぞうさんです。鎖を外されても、その場所から動けないのです。何をしていいのか思いつかないのです。さあ、大変です。今さら自分探しの旅に出るわけにはいきません。

 そんな思いを持ちつつ、色々な本を読んでいる中で「無知の知」というソクラテスの言葉に出会いました。この年になって「知らないことを知る」という言葉を深く考えることができました。
 「このまま無知で終わりたくない」という気持ちに火がついたのです。そして、今までビジネスに関係ないと読みもしなかった本を沢山ポチりました。脳科学、心理学、歴史、文章術、思考に関する本などです。

 自分の人生をどう生きていくかは、自分で決めるものです。本を読むと作者の考えに引っ張られたり、ついつい何が正解なのかを探る視点で読んでいたりと、本を読む自分を客観視しながら、知らなかった知識をノートに書き写したり、本から得た気づきをメモしたりするようになりました。

 「リスキング」という言葉もよく聞くようになりましたが、私の場合は「大人の学び直し」といったところでしょうか。純粋に「知る」ことが楽しく思えるようになりました。今まで読んだことのない分野の本から、新たな知識と気づきを得て、ブログに書くネタも増えるといった好循環の流れができつつあります。
 
 「読書の楽しさ」この年で、気づけて良かったです。

今読んでいる本
『あなたの習慣を断つ』 ジョー・ディスペンザ著 東川恭子訳 ナチュラルスピリット
人生を変える参考書になりそうです。

今日もありがとうございます。

Jörg VieliによるPixabayからの画像

 

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