人生の折り返しに立ち止まって考えたこと その3

CHANGE MY LIFE

 昨日のブログは「やりたいことをやってきただろうか?」という不安について。「本当の自分は何をやりたかったのか」という問いには、「即答できるものがありませんでした」と書きました。そして、「無知の知」というソクラテスの言葉をきっかけに、読書の楽しさを知り、今までは読んでいなかった教養分野の本を読むようになったところまでを書きました。
 今日は、本当の自分の欲求を探る視点について書きます。「これが本当にやりたかったこと」と急いで見つけることもないと思っています。「あと1年しか生きられないとしたら何をしますか」などという設問に対しても、そういう問い自体が既視感を覚えて、答えが出てきません。
 「子供の頃好きだったことは何ですか」には「何かを作ること」と答えることができます。
 絵を描いたり、プラモデルを作ったりすることです。今これを描いていて、幼馴染と商店街の集会所の裏に秘密基地を作ったことを思い出しました。「何かを作って誰かに見せたい」というのが自分の根っこにはあるのかもしれません。今までの人生で何を作ってきたかとその時どんな気持ちだったかについて書きます。今日は振り返りの日です。

1、小学生の時、プラモデル作品が入賞したこと
 小学校高学年になって、戦闘機を作るのが大好きでした。(今思い出しました。夢中になって作っていた記憶が蘇りました)近所のプラモデル屋さんコンテストに「紫電改」という日本軍の戦闘機のプラモデルを出品して、小学生ながら入賞したことがあります。お店に飾ってもらった光景が蘇りました。

2、小学6年生の時描いた油絵を、上野の美術館で表彰してもらったこと
 幼馴染の多屋光孫さんとは、同じ商店街で、家が斜め前、親が本屋と服屋で忙しく、幼稚園の年長くらいから、土日は2人手を繋いで、「益山洋画研究所」に絵を習いに行っていました。
 絵を描くのが好きだっかたと聞かれれば、毎週のルーティーンとして、親はどこにも連れて行ってくれない中、仕方なしに通っていた側面もあり、習っていない人より上手に描けるというレベルです。「好き」とは違いますが、絵を描くのは「得意」といえます。

3、百貨店の催事売場担当の時の売場作りが楽しかったこと
 入社4年目、催事売場のアシスタントバイヤーとして、毎週、売場図面を引いて、お取引先さんの商品の配置や店出し本数を決める仕事をしていました。限られた面積で、何をどこに置けば、お客様にとって見やすく買いやすい売場になるかを考える仕事です。婦人服は、ほぼ毎週催事売場の展開があり、週ごとに展開場所やスペースが異なります。自分が考えた売場の図面で、どれだけ売り上げを上げたのかが週単位で結果が出るのも魅力的でした。
 自分の担当する婦人ドレス・スーツ・コートがメインの催事で最大面積をいただいた週のこと、信じられないくらいの売上を叩き出しました。メンバーでの打ち上げも楽しかった思い出です。

4、百貨店オリジナルブランドの商品開発バイヤーとしてのモノづくり
 プライベートブランドの商品を作る仕事をしていました。もちろん、契約するデザイナー、パタンナー、生産会社さんと一緒です。ブランドビジネスにおいて、沢山の楽しい仕事の経験をさせていただきました。それと同時にブランド廃止という厳しい経験もしました。
 ブランド全体のマネジメントをするチーフバイヤーという役職に就く前の、商品開発だけを専門に担当した2年間が、百貨店時代において、最も楽しい時間だったなあと思います。

5、独立後のオリジナルブランドencolorage(エンカラージ)
2012年秋から自社オリジナリブランドをネットで販売しております。現在はオリジナルは商品化できていません。専門店卸のメーカーさんから仕入れた商品を中心に販売しています。
なぜ、商品化できていないかというと、為替レートの問題と、もはや商品を作ってもらえる取引先がなくなってしまっていることです。全く無いわけでは無いのですが、発注数量単位が合わない大手メーカーさんしか存続していないのです。コロナ禍において、大阪の会社も今までどうりのモノづくりができなくなってしまっています。残念ながら、今、オリジナル商品は休止状態です。

6、2023年からのブログ
 考えたことや気づいたことを文章にすることも、大きな意味で「何かを作ること」の範疇です。このブログは、上手く書けないもどかしさはあるものの、言葉を生み出して文章として表現する喜びは感じています。書くことによって、自分自身を新しい視点で見るというか、色々な視座で捉えるようになっています。社会人になった時の価値観を持って、ビジネスに関わること以外は無知のまま今もやりくりしている自分を見つけることができました。世の中の物事を観る目も変化しています。

ここまで振り返って見ますと、「何かを作ること」に喜びを感じている自分がいます。
絵を描いたり、プラモデルを作ったりした時の感覚が蘇りました。
何かを生み出すという視点で捉えた時、このブログを書くという行為も同じであることにも気づいたのです。「何かを作ること」に、これからの人生の時間の多くを投入していきたいです。

今日は書きませんでしたが、「教えること」というテーマも今まさに取り組んでいることです。
明日は「教えること」について書きます。

今日もありがとうございます。

PexelsによるPixabayからの画像

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