全体像という地図を広げてゴールに向かって共に進む

ファッション講義メモ

シラバスを考えている最中に気づいたこと。

小学生の時の記憶。

退屈のあまり、教科書をどんどん読み進めて、まだ習っていないページを開けていて怒られた。

「あなただけですよ、そのページを開けているのは」

今思えば、「みんなと同じことをしなければならない」という、しつけが行われていた。

みんなと一緒にという点にフォーカスしがちだが、最近気づいたことがある。

何を学ぶのかを最初に説明してもらったことがないということ。

今年から高校生の長男に聞くと、やはり小学生の時に、勝手に先に進まないように言われた経験があるようだ。全体に学ぶことを説明してもらったことは覚えていないらしい。

教科書は最初から順に教えてもらうもの。

最初から順番に、簡単なことから難しいことを教えるのは基本だが、全体として何年生では何を教えるのかを生徒に示すと、より学びに対しての全体感が会得できるのではと思う。

全体像を示してから、個別の内容を教える方が、学習効果が高くなることは脳科学でも認められている。
山の頂上まで、どのように登るのかを知って登るのと、取り敢えず登りましょうでは、モチベーションの差は明らかだ。

取りあえずやってみようは、やらないよりマシ。

でも、やってみようの前に、どこに向かってどの目標達成を目指すのかを示した方が良い。

全体像という地図を広げて、目的ちに向かっていく。

本を読むことにも同様のことが言える。

最初から最後まで読むのが本の読み方と思っている人は多い。

もちろん、小説の場合は最初から読む。

知識の習得や思考の幅を広げるような書物に関しては、全体感を掴んで読み進めると理解が深まる。

実際、僕も最初から読み進めて、読み散らかしてしまうと、個別の事象の記憶は残っても、それがどの本に書いてあったのかがわからなくなる。

勉強のため、いろいろな本を読む。

読んで何を学んだかをアウトプットすることまでが、本を読むというインプットだと気づいた。

本に何が書かれているかを知っているレベルから理解できているレベルにすることが大切。

この気づきを得られたことで、専門学校での講義についても、
講義内容の全体像の提示から個別単元へと教えていこうと思う。

教え方を変えれば良いのでない。

学生が講義内容の知識を習得し、理解し、アウトプットする力を身につけることを目標に進めていきたい。
ということは、魅力ある宝の地図が必要だ!

以上、今日のメモでした。

ありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました