Gordon JohnsonによるPixabayからの画像
ファッション専門学校で教える中で、授業の合間の雑談でよく言っていることがある。
それは、できるだけプラスの言葉を口に出すようにすること。
マイナスの言葉はそう思っても口に出すのを控えよう。っていう話をする。
学生同士の会話の中で、めんどくさい、面白くない、どうでもいいねん、なんて言葉を聞くと、これは説明しておかないと思う。
しばしば例に出すのが、百貨店の店頭での話。売場のマネジャーで担当ブランドの売り場に立ち寄ると、「マネジャー!今日サイアク〜!まだ一点も売れていない!どうしたらいいですか?」って話しかけてくる販売メンバーがいる。そう言ってくるのは珍しいことではなく、特にまだ販売経験が浅いメンバーがそういう発言をする。
その際にはいつも、2つのことをアドバイスする。
1つ目は最悪とか地獄とかいう言葉を冗談でも売場内で言わないようにすること。なぜなら、 マイナス言葉はみえないけれど、売場の空気を汚しているということ。
もう1つは、今から自分の売場に来られるお客様を想像し、そのお客様への接客の準備をすること。そこから楽しそうにお買い上げしてくれるのをイメージすること。何をイメージしているかによって、イメージが現実化することがあるということ。
その後、数時間後にその売場に行くと、だいたい売上が上がっている。その際は、また「マネジャー!売れた!!」って走って報告してくれる。今思えば、そんな楽しい仕事をしていた。
まだ、売れていない場合は次のように言っていた。「まだ売れてないから、売りたい!売りたい!って売る気まんまんでは、余計お客様が入って来ないよ!」売る気満々の空気がお客様を売場に入るのを妨げている。「一度頭の中をリセットして、売ろうと思わないこと」お客様の入店を邪魔しないこと。そうアドバイスすると、不思議と売り上げが立つ。
このエピソードは10数年前のOLのブランドフロアーでの話。ある一定のお客様の来店がある中で、自分の売場にお客様を引き込む際の心構え。今のように、お客様の数より、販売スタッフが多い状況では、効果も薄いかもしれない。が、効果ゼロでは無いと思う。
最近この内容を思い出したのは、言葉だけ変えたってダメなんだ。感情もセットで変えないと。って話す内容を進化させた方が良いと閃いたから。
単にマイナス言葉を避けて、プラス言葉に置き換えるだけでは、それほど効果はない。言葉と感情をセットで扱うということ。良い言葉を口に出しつつも、本気でそう想っていないと、効果が出ない。例えば、楽しいよね、とか、嬉しいって口には出しても、心の中ではつまんないとか、この時間もったいない!なんていう言葉とは裏腹の感情が心にあれば、その感情が良い言葉の力も打ち消してしまう。
やはり、言葉だけ変えたってダメ、感情もセットで変えないと。それには、まず、ネガティブな感情を、心の中から消していくのが重要だとおもう。ネガティブな想いは重い空気にさせる。
もっと軽さが必要だ。もしかしたら、本当にそのようにうまくいくかも!くらいの軽いモードになること。売場の例で言うと、本当にお客様が来て買ってくれるかどうかを疑っている感情を消すと。そして、お客様が来てくれたらラッキー!ってくらいに想うこと。
言葉と感情をセットでプラスに変える意識が身につけば、今ある状態を好転する力も身につく。
でもそれには、プラス言葉とポジティブな感情でいると物事は好転するのだということを腹落ちしてもらわないといけない。→この考えはちょっと重いモードですね。
切り替えて、「まあ、素直にやってみて結果出た人から広がればいいっか」と軽い気持ちで考えよう。 何にもお金がかからないのだから、やってみよう!ってことで、話す機会があれば、伝えていこうと思う。
例え話も最近の出来事に変えて、伝わるコンテンツにしていこう!
素晴らしい例え話に巡り会えて最高にラッキーです。って念じました!
今日もありがとうございます。
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