4月から教える「ブランドプロデュース」の講義内容について、シラバスを作成しています。
シラバスとは、その講座の授業内容や学生の到達目標などの概要を示したものです。
今まさに、前後期の1年間で30回。毎回午後から150分、講義を聞くだけでは教室がシエスタ状態におちいります。その危険を回避するには150分をどう使うかも大切なのですが、その前にまずは1年を通じた講義構成を見直すことにしました。次の講義も楽しみというふうに講義内容の順番を考えています。
最初が肝心 静かな物語のはじまりは退屈な講義のレッテルが貼られてしまう
何事も第一印象が大切。人は見た目で判断。
講義は最初の授業が面白いかどうかが肝心。
漫才でもツカミ、小説は書き出し、何ごとも最初が肝心だけれど、最近は拍車がかかっている。
流行りの歌もサビから始まるし、YouTubeは、サムネイルと呼ばれる動画内容の看板画像で人を惹きつける工夫をしている。
スマホで目に入る記事なんかは、数行読んだ一瞬で読み続けるか、どうか判断される。
つまらないものは直ぐに離脱。
そんな時代認識を知っているのに、、、
自分の講義のストーリーはあまり魅力的では無いことから始めようとしていた。
うわーっつ!危ねぇ!これじゃあ昼寝シエスタまっしぐらだ!
当たり前のように、これまで同様に基礎知識編から始めるのは止めよう!
前年も、前々年も、昼寝シエスタ状態にならないように工夫はしていた。
いろいろな課題やワークなどをはさむ進め方をしていたが、今年は根本的に見直そうと思う。
泳げない人をいきなり海に放り込んで泳ぎ方を覚えさすようなことは極端にしても、
まず、水に入って楽しむことから始めようって感じ。
泳げるようになってから、いろいろな理論を学べば、さらに力がつく。
「私泳ぐの嫌い!」「私、もう泳ぎたくない!」なんて言われてしまったら、
昼寝シエスタどころかもう来なくなってしまう!
あかん!それだけは絶対あかんやつ!
講義の順番を変更した 全てはアウトプットのためにある!
企画創造力を5つ分解して、1から順に教えようとしていた。
1、インプット力
2、観察力
3、思考力
4、構想力
5、表現力
変更後のイメージはアウトプットファースト。
何かを自分の外に生み出すために、それを支える力を養っていくという構成に変更!
インプットしなければ、アウトプットできないは当然。でも、インプットだけで終わってしまっては意味が無い。アウトプットのためにインプットするのだから、インプット力単体の構成をはずすことに。
1、表現することを楽しむ
2、表現力を高めるためのインプット力
3、表現力を高めるための観察力
4、表現力を高めるための思考力
5、表現力を高めるための構想力
まずは表現することって楽しいから始めよう!
まとめ 講義もひとつの物語
講義内容の具体的コンテンツは、前年、前々年の内容を見直し、さらに良いものにしたい。
見直す視点として、講義内容が面白いと思うかどうか?(知的な意味で)
もっと自分の考えを人に伝えたい、表現したいと学生自らが思えるかどうか?
そんなワクワク感がある課題に取り組んでもらう。
対面授業は対話や議論ができる。その対話や議論にシナリオはない。
なので、この講義をみんなで作り上げる一つの物語としてとらえたい。
一人でも多くの学生が能動的に自らの考えや意見を表現してほしい。
好きなアーティストのコンサートに参加するように、知的に興奮した時間を過ごしてほしい。
そう考えながら、一つ一つの講義内容を見直すと、
ワクワク感が足りない授業は全面見直しが必要だと見えてくる。
どうすれば盛り上がるかを考える。
ああでも無い、こうでも無いと脳内で色々な考えがめぐっている。
とても楽しい仕事です。
今日もありがとうございます。
※シエスタは昼休憩を表す言葉、
昼寝をしなくてもシエスタと呼ぶことから、文中では「昼寝シエスタ」と表記しました。
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