2001年の出来事
百貨店勤務18年間、入社から退社までずっと婦人服畑。それも自主運営売場がメイン。
入社時の配属は大阪梅田店の婦人セーターブラウス売場。
百貨店のオリジナルブランドのセーターを接客販売することからスタートしました。
ここで2年間、接客販売をしつつ、店として定期的に開催する店内催事やホテル催事などの運営業務なども担当し、百貨店の基本を学びました。
それから、催し売場の担当を2年。当時毎週婦人服の催事があり、毎週商品を入れ替えたり、売場レイアウトを変更したりして、催し会場の運営を学びました。
その後、ドレススーツコート売場を2年、百貨店の自主編集売場「シーズンメッセージ」の商品担当(バイヤーのアシスタント業務)を1年。昇格試験に受かって、晴れてバイヤーになりました。
いろいろな上司の下で業務経験を積んでいたおかげで、最短ルートの昇進でした。運が良かった。
その自主運営売場のバイヤーを1年担当した後に、貴重な経験をすることになるのです。
それは、全く資本の提携もない、どの百貨店も取引しているアパレル企業に1年間に行く研修生に選ばれたこと。より広くアパレルのモノづくりを学ぶことでバイヤーを育成することを主眼に、いろいろな会社に1年間の企業研修生の受け入れを要請した際、社内で一番若いバイヤーなら預かっても良いというアパレルのリクエストに合致したのが、私だったのです。
2001年4月に東京の独身寮に入寮し、南青山にある有名アパレルでの研修がスタートしました。
アパレルの全てを学ぶってことで、最初は販売員教育から
企業研修生として最初は人事部預かり。
その年採用された販売職の社員さん達と一緒に入社時教育を受けました。
お客様扱いはしないよって言われたのですが、自分は百貨店のバイヤーだっていう意識がどこかにありました。もちろん、それは教育担当の人事課長さんに見抜かれてしまい、、、
本気で研修受けないなら、今すぐ帰ってほしいと言われしまったのです。
そこで、本気モード(そんなモードは今まで使ったことなかったレベル)に切り替えて、研修に取組むことにしたのです。できれば格好良く全てをこなしたいっていう気持ちを吹っ飛ばしたのです。
10歳くらい年下の女性達とともに、笑顔の作り方や発声など、思っ切りやりました。
それは高校時代の剣道の合宿で、水が欲しいと思いながら素振り1000本振っていた感覚がよみがえるほど。百貨店の入社時教育もスパルタ感はあったのですが、その10倍くらいでした。
大げさに書いているように思うかもしれませんが、今では出来ないハラスメントギリギリてんこ盛りのワンダフルワールドでした。(あっ、アパレルはW社ではありません。)
前年バイヤーになってからも、時間があるときは売場で接客販売していたのと、そもそも百貨店マンとしてそれまでの接客販売の経験があってので、モードチェンジ後はむしろ販売研修を楽しむことができました。
本気モードのレベルを最初の1週間で学んだので、その後の1年間は何もかも苦にならず、楽しい時間でした。感謝しています。
そんな経験を思い出したのは理由があって、、、
本気モードで対処したこと
その習慣は2001年に始まった。
毎日毎日バイヤー、バイヤーと言われていた日々から一転、土地勘のない大田区雪谷大塚の寮に引っ越し、知らない人しか居ない南青山の会社に、毎日毎日通うことに。
その仕事終わりに飲む人がいない中、、、飲むのは寮で一人。
帰宅途中、毎日ビール6缶のケースと惣菜を買う。
テレビを見ながら飲み食べする日々が始まったのだ。
大阪では、売場のメンバーと閉店後飲みに行くことが多かった。その日のことを楽しくワイワイ喋りながら飲むのが最高に楽しいかった。バイヤーになっての楽しさが1年で終わった。そのギャップが激しかった。
習慣は怖い。それから、ほぼ毎日6缶飲むことがクセになっていた。
息を吸うようにビールを飲んでいた。もちろん夜だけ。休みの日の昼ビールはさすがにしなかった。
この20年間、ほば毎日、風邪ひいた時も1本くらい、飲み続けていたのだ。
書いていて、少し怖い話になってきている。
9月の誕生日に、自分の人生を振り返ると、、、
「今を心地よく生きる」の実践からは程遠い生活になっていると感じた。
「毎日の飲酒はやめよう!」
「悪いと思っている習慣をやめる自分になろう」
「飲むとめんどくさくなる思考が出てくる=どんどん新しいことに挑戦しなくなってきている」
「やめた自分を見てみたい」
「よし本気だそう!」
それから家でお酒を飲むのをやめている。
やめているという表現になるのは、また復活するかもしれないから。
でも、もうそんなにお酒を飲みたいと思わなくなってきている自分がいる。
寝つきも良いし、目覚めも良い。いまのところ断捨離成功だ!
ほぼアルコール依存状態から、脱却できたのも、本気モードでやめようと決心できたから。
これからは健康モードで楽しく生きよう!
2001年に始まった飲酒のことを書きましたが、
この年アパレルで学んだ経験が、その後の百貨店勤務、独立後の会社運営の基礎となっています。
私の人生の貴重な財産です。
アパレルのモノづくりにおける糸や生地から製品までの商品化についてはまた書きます!
今日もありがとうございます!
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