2023年になって、前年度分の講座があと数回ある。今は冬休み中。4月からは新たなメンバーとの講座が始まる。今日は、今までの振り返りと、今後の自身の取り組みについて書きます。
画像参照Gerd AltmannによるPixabayからの画像
教える内容についてのメモ
「ブランドプロデュース」という講座を受け持っている。マーケティング、マーチャンダイジングは別に講座があるので、内容が被らないように心がけている。
今日は基礎の部分についての考察。
学生に身につけほしい力。
1、観る力
2、考える力。
3、企てる力。
4、伝える・表現する力
学生が自らの仮説を立てる。そのコンセプトを形にする。
提供するコンテンツを他者にわかるように表現する。
何かを企てる際に必要なものの見方や考え方についての知識を身につける。
ファッションブランドに限らず、新しいコンテンツを生み出す力を身につける。
この力を身につけるための前期、後期合わせて約30回の講義をする。
講義の仕方としては、企てる力をさらに分解して解説し、実習課題に取り組んでもらい、それらを発表してもらう。
「観る」という切り口。
現在のファッショントレンドについて、何をどのように見るのか、時間軸、空間軸といった大きなモノサシを与えて何が流行っているのかを観察する。
ファッショントレンドに限らず、映画や音楽、テレビやYouTubeなど、興味のあるコンテンツに関して、今流行っているものの理解と、なぜそれらか人気なのかという分析をしてもらい、自分のモノサシで測った解釈をみんなに発表してもらう。
視点の違いや好みの違いなど、自分の中のモノサシのメモリが、より細かく色々なものを測ることができるように、モノを見る目を育てていく。
その気づきを持ってもらえれば、あとは練習。
学校以外の日常においても、自分のモノサシで測ることができると楽しくなるはず。
色々ななモノを観ることで、自分の視界が広がったという実感を持ってもらえると最高だ。
「考える」という切り口。
考えるに関しては、〇〇思考というように、世の中にはたくさんの思考手法がある。書店の店頭では、進化思考、コンセプチュアル思考、一流思考、プロの思考整理術、深く考える力など、たくさんの思考についての本が並んでいる。思考を具体的にどう考えたら良いかという方法論的な書物が多い。
考えるためには言葉について理解を深めてもらう。人は言葉を使って考える。言葉を知らないと単純な思考で終わってしまう。そのためには語彙を増やすことが必要。語彙が増えれば、考える具材が増える。12色の色鉛筆と100色の色鉛筆で描く絵の違い。色が増えれば、表現が豊かになる。天才ピカソは多作で知られる。量をこなすことで質に転化させるのだ。
まずは、ファッション業界の言葉を増やす。次に、美しいやカッコいい、綺麗、不細工などの言い換え言葉を増やしていく。そうやって、平面から立体へと、多面的に物事を表現できる力を身につける。
基本の思考パターンとしては、WHY(なぜ)WHAT(なに)HOW(どのように)の3つをおさえる。 まずこの切り口で考えることを練習。
WHY なぜ、要するに?理由を考える、物事の本質を考える
WHAT 具体的には何?個別事例や、因果関係の何が要因かを考える
HOW どのように?どういう手順で、誰が何をどのようにプロセスを考える
「企てる」という切り口。
企画する。構想する。という言葉は硬い感じがする。「くわだてる」少し秘密めいて、びっくりさせるようなことを考えよう!って巻き込んだ講義をしたい。
今あるAがBならば、Cは喜ぶ、満足する
この企てには、C=喜んでほしい人、満足させたい人が求めているのものを構想すること。
Cさんが満足して使っているAがもっと進化したBになる プラスの拡大
Cさんが不満に思っているAの不満が解消されたBになる マイナスの解消
講義では、具体的事例などを参照に、企てる楽しさを学んでもらう。
「伝える・表現する」という切り口。
考えやアイディアを言葉にする。
文章にする力は、これもたくさんの文章術の本が溢れている。
この講義では、自分の思っていることを言葉にするってどういうことかについて知ること
まず、文章を書いてみること。そして、書いている際に頭の中に出てきたことをメモする。
その後、書いた文章の手直しをする。といった、自分の文章と向き合うことから始めたい。
伝える文章と伝わる文章についての理解を深めてもらえれば良し。
今日のメモは以上。
あー今日もあっという間に講義が終わった!って感想が聞けたら最高です。
ありがとうございます。
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