マイクロカンパニーで、人生を楽しむ

CHANGE MY LIFE

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

「JTC」という用語をネットで目にするようになって、調べてみた。
「Japanese Traditional (Big, Old) Company」の略で、伝統的な日本の大企業のこと。伝統的な日本の大企業の悪しき風習や良くない文化、もしくは「ありがちなこと」に対して揶揄、冷笑、自虐する際に用いることが多い。

 私も18年間百貨店に勤めていたので、使われている文脈の中で、思い当たるところが多々ある。例えば、家を買ったら、転勤。子供の転校がネックだと、単身赴任。同じ部署で結婚したら夫婦のどちらか部署異動。今は知らないが、サービス残業時間の枠があったり、やむを得ない事象の休日出勤。冠婚葬祭は割とちゃんとする。上司や部下関連の不幸ごとにも参列するなど。
JTCに限らず、多くの日本企業は縦割りでピラミッド型の組織構造だ。親と上司は選べない。誰と働くかは運だとも言える。最近は黒字でもリストラとか、週休3日勤務や副業解禁など、それらの企業の中で働いている人の環境も大きく変化している。ホワイト化しすぎて、人が辞めていく(もっと自分を磨きたいから)とう記事が出ていた。これは相当怪しい記事だと思った。

 私は会社の募集に手をあげ、42歳の時に選択定年制度を利用して、割り増しの退職金をもらって退社した。それから、株式会社ハッピーアイを設立。現在12期目。2011年の9月1日設立なので、今年の9月からは13期目をむかえる。JTC とは全く異なる私一人の会社。ピラミッド型でもフラットな水平型でもない一人体制。一人で12年間で色々な仕事をしてきたが、物事の決定は自分次第。自身ができないことやわからないことは専門家にお金を払ってやってもらうこと。この方針は最初から持っていたので、会社設立関連はネットで調べた司法書士会社に頼み、毎期の決算や日々の会計処理については、会計士さんと契約している。設立1年目は、何も儲けがないうちに、そう言った費用に加え、会社もマンションの一室を借りていたので、退職金を元手にした会社の資本金はどんどん目減りしていった。2、3年はとても苦しかったが、同じく会社を辞め独立した先輩のアドバイスに救われた。どんな心構え会社運営しているかなどの話を聞くだけでも、不安な毎日から少しづつ、脱出することができた。よしやってやるぞと腹を括ると同時にもっと楽しもうと思って日々取り組んだ。結果的に開き直って、ようやく会社が周りはじめた。

それからも色々な人から学び、自らも色々な本を読み、自分の価値観が大きく変わっていった。会社員時代に身につけたルールとは全く異なる自責思考。全ての原因は自分にあるという価値観。自分次第でなんとでもなるという感覚までいくと行き過ぎだが、それくらいの感情で突き進んでいた年次もあった。世の中について、全くわかっていない中、よく起業できたものだと思うが、わからないからこそ、突き進むエネルギーもパワフルで、無理もできたのかもしれない。
 去年の反省を踏まえて今年を計画していくスタイルが終わってしまったのは、コロナによる社会変化。年2回の中国出張もできなくなり、事業内容も大きく変化した。でも一人でやっているから、事業内容の変更は自由だ。

 このコロナ禍で、また大きな価値観の転換を迎えた。マーケットの変化をどう捉えるかなどと、世の中の動きを絶えず観察して、打ち手を考えるといった思考から少し離れて物事を観ることができるようになった。ストップした世界で、改めて立ち止まって考えることができたのは、とても大きな成果をもたらした。世界情勢、コロナや戦争、政治と宗教など、これまでの世の中の流れとは違う違和感を強烈に感じた。これも立ち止まってじっくり観察できたから。
 そもそも、一体この世界はどんな枠組みで動いているのだろうという疑問から、いろいろ調べた。その結果、新たな視座で物事を観ることができるようになった。もちろん誰が世界を動かしているのかなんてことは、わからないままではある。その上で、もっとも大切なことは、この時代の変化に振り回されず、自分軸で生きるということ。その大切さを深く知るようになった。

 今まで、あまりにもテレビや新聞で流れるニュースに無自覚に受け入れてきたことが、今はとても恐ろしい。元々テレビを見ない方だったが、コロナ禍で日々の感染者数のニュースなどは観るようになってしまった。今はまた、テレビを観ないようにしている。
 ニュースでは伝えないことに思いを巡らせ、自らの頭で情報を咀嚼する力が必要である。最近特に、平常時とは異なる時勢になっていると感じる。それ故に、自由に身動きが取れる状態で生活できることは何者にも変え難い幸せだ。今まさに、このありがたさを噛み締めている。
 感謝して生きる。
 自分の中に自分の答えを探して判断して生きる。
 この時代を楽しむ!そんな視点を持って、不安な要素は吹き飛ばそう!
 思いつくまま書き綴りました。
 今日もありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました